大学卒業
2021年3月25日 筑波大学を卒業
自分が参加している展示の最終日の朝、家から会場に向かう途中、離任式だろうか、中学校で生徒8人くらいが花束を抱えた先生の周りでなにやら泣いている。
今年は自分の周りでも卒業してつくばを離れる人が多くいる。
自分の状況と、目の前の状況が重なってついうっかり泣きそうになる。
2016年に入学してからの5年間について、箇条書き的にまとめておこうと思う。
2016年4月 国際総合学類に入学
高校3年の夏まで競泳に全てをかけていたから、勉強はあまりできる方ではなかった。一人暮らしをしたかったし、かろうじて人並みにできる英語と数学で入学できる国立大学を目指すことにした。
高校の国語の教師の影響によって資本主義社会に嫌気がさしていた頃で「俺が世界を変えてやるよ」という気持ちもあったし、ちょうどいいやと国際総合学類を目指そうと適当に決めた。
大学入試が終わって無事に合格が分かってすぐ、ギターを買った。
バンドをやりたかった、とかではなく、単に憧れていた。
高校で成果が残せなかったら水泳は引退する、そう決めていて、案の定大した結果は残せなかった。
高校までのトレーニングは本当にキツかったし、もう二度とあそこまで身を削る覚悟は自分にはできない。
大学に入ったら、軽音サークルにでも入るのかな。とか、なんとなくで生きていた。
大学の入学式、初めての一人暮らし、広すぎる大学、知らない顔、顔、顔。
水泳で晴らせなかった無念が自分の中にはくすぶっていて、体育会の新歓でまたしても競技者を続ける選択をした。
こうしてトライアスロンを始めることになった。
今思えばあの瞬間は、悪魔との契約だったと思う。
約束されたトレーニングの日々、それが分かっていても自分はその選択をしなければ気が済まなかった。
朝5:30に起きて朝練に行き、1限に向かい、6限が終われば夕練に行き、その後は図書館に行く。
そんな生活がしばらく続いたし、案外やり切れてしまうもんだった。
一つのことに集中してしまう性格だから、そんなトライアスロン漬けの生活を送っていると、どうしてもトップを狙いたくなってしまう。
9月の全国大会にサポートで行ってレースを見たときに、強くそう思った。
その一方で、適当に大学を決めたもんだから、いまやっている学問についても違和感を感じてくる。
俺が本当に学びたいこと、やりたいことはこれなのか?
このままなんとなく今の勉強を続けても、そんなに楽しめないし、すごく勿体無い。
そう思って、自分の興味はなんなのか、何を楽しいと思うか、自分のことについて真剣に考えるようになった。
ものづくりに興味があったし、数学も苦手ではなく、最終的には工学の道へ進もうと決めた。
それからは、環境を変えるために数学と物理をひたすらに勉強した。
筑波大学では学類・学群を変更するときは10月に書類を出す必要があるが、12月に工学系に進むことを決めたから、書類提出が間に合わず、2年生は国際総合学類に所属したままになる。
2年次は、自由単として工学システム学類の1年次必修を全てとった。
その間、2年の夏にはトライアスロン部の主将に就いた。
単位をとるので精一杯で、そこにさらにトレーニングと運営の仕事、よくやりきったと思う。
2年生の9月、人生で初めてライブというものに行った。
音源とライブが全く別物であることを知って驚いたのが忘れられない。
この時の体験が自分にとって、あまりに大きな意味を持ちすぎたと思う。
2年の1月くらいに正式に学類の移動が認められた。
理転ではあるが、1年次の単位を全て取り切っていたことから、問題なく卒業できるであろうという判断だったらしい。
それからは、再びトレーニングに打ち込む生活が始まった。
「部のキャプテンとして全国大会に出場する」そのことだけを目指して毎日を過ごしていた。
部としては「全国大会に部から10人出場する」という目標を掲げていた。
主将である自分がガムシャラに練習に打ち込み続ける姿を見せてチームを鼓舞していこうと思った。
本当に多くの人たちの支えのおかげで自分は3年の夏に全国大会に出られたし、その大会に筑波大学体育会トライアスロン部から10人出場できた。
主将として、責務を果たせたなという思いと同時に、自分の競技人生11年の間ずっと叶えられなかった全国大会出場という目標、もはや呪縛からようやく解放された。
そして、その呪縛が解けてしまった以上、自分には競技をやる理由がなかった。
自分にとって、トレーニングはきつくて苦しいものでだった。
でも、負けることの方が練習以上にとてもツラいからここまで続けてこられた。
3年の1月、ベースを買った。
この頃はもうライブによく行っていて、ベースに惹かれ、自分も弾きたくなっていた。
ベースを買ってからは、毎日一人で弾いていた。
4年生になると、INNOVATION WORLD FESTAというJ-WAVE主催のフェスで、縁あって大好きなパスピエのライブの演出を任せていただく機会が得られた。
こういった企画に携わるのは初めてで大変なことも多くあったが、それ以上に今までステージに立っている姿を見ていたアーティストと一緒にライブを作れる喜びが大きかった。
11月の学園祭でのライブを見たのをきっかけに軽音サークルにも入った。
今まで一人で弾いていたベースが、バンドの中でグルーヴしていく感じがたまらなく気持ちがいい。
サークルの人間たちと一緒に遊ぶのもすごく楽しい。
どうしてもっと早く入らなかったんだ、バカタレ。
この頃になると、大学の授業でものを作ることも増えてきて、どんどん楽しくなってくる。
4年生(3年生)の末には、研究室に配属される。
工学システム学類では、成績順で希望の研究室に入れる。
幸いにも成績がそれなりだったおかげで希望の研究室に入ることができた。
卒業研究を行いながら大学院の推薦入試の対策も行なっていく。
大学院入試に出願するのに外部の英語試験のスコアが必要だが、コロナの影響でTOEICを受験できず、やむをえずTOEFLを受験する必要があった。
TOEICとは違って、英語力を身につけないとスコアは伸びないから本格的な英語の勉強を久しぶりにした。
普段は音楽を聴きながら勉強をしているが、英語の勉強中はそれができず苦しかった。
それでも、ぼちぼちなスコアが取れた。
この年はIVRC2020というVR系のコンテストに友人とチームを組んで出場していた。
モノを最後まで作り切ってコンテストに出すのは初めてで、知識も経験もついた。
"最後まで作りきる"ことの重要性に気づいた。
残念ながら最終審査までは進めなかったが、次回までに力をつけてリベンジしたい。
「IVRCの制作」と「大学院入試の勉強」と「卒業研究」が期間的に被っていたが、部活をやっていた頃に比べればあまり苦でなかったと思う。
そんなこんなで大学院には無事に合格できた。
大学院に合格してからは卒業研究を進めつつ、ようやく自分の時間が取れて、ベースをたくさん弾いたり展示を見に行ったりできるようになってきた。
GFBという音楽フェスでは配信スタッフとして携わることができ、貴重な経験ができた。
年末には大学の使われなくなった宿舎を用いて展示を以前行なっていた「平砂アートムーヴメント」という団体が、駅前の使われなくなった施設を使用して再び展示を行う、ということで出展を申し込んだ。
ずっと考えていた作品案があり、それを出せる機会を探していたからとてもタイミングが良かった。
展示に作品を出すのはこれが初めてで、準備から展示まで分からないことだらけだったが、作品へのフィードバックをいただけたり、自分の作品と向き合えたり、改めて出展して良かったなと思う。
4月からは研究テーマの都合で研究室を移動する予定だ。
大学のこの5年間、自分で振り返っても本当にいろんな環境を転々としていたなと思う。
今になって思うと、自分は「やりたいことをやるための努力」や「そのために必要な面倒なこと」はいくらでもできる。
そうではなく、やりたいことにつながらない、もしくは居心地が悪いと感じたときにはすぐに辞めたり撤退したりする、躊躇なく。
やりたくないことに使う時間など、はっきり言って誰も幸せになれない。
人間には幸せになる義務があると思う。だから、幸せになるために逃げることは全然恥なんかではないと思う。
もしそれでなにも知らない誰かが「そんなふらふらしてたら何にもできないよ」とか言ってきたら「お前に俺が幸せになるのを邪魔する権利はねえ」と中指を立ててやればいい。
みんなで幸せになろうぜ。
AWSでwebサーバを起動してSSHするまでの話(図解付き)
AWSことはじめ
この記事では、Amazon Web Service(以下AWS)で仮想マシンを起動してSSHするまでの方法をまとめます。
実行環境
クライアントPC : Mac OS 10.14.6(Mojave)
起動インスタス : Amazon Linux 2 AMI
手順
(1)AWSのページにアクセス
クラウドならアマゾン ウェブ サービス 【AWS 公式】
(3)ルートユーザーを選択
(アカウントを持っていない場合は作成)
(4)インスタンスを作成
(5)起動マシンを選択
用途/使い慣れに応じて自由に選んで良い
ここではAmazon Linux 2 AMIを選択
(6)確認と作成
起動マシンしたいマシンにチェックが入っていることを確認(①)
確認して問題なければ確認ボタンを押す(②)
※ストレージやインスタンス数、ポート開放など、の詳細を設定したい時には隣のインスタンスの詳細の設定を押す
※デフォルトで22番ポート(SSHに使用)のみが解放されている為、今回の用途では設定を変える必要がないが http通信(80番)やhttps通信(443番)を行いたい場合は設定が必要(もちろん後から変更も可能)
(7)インスタンスの起動
(8)キーペアの作成/ダウンロード
①キーペア名に任意の名前を入力(以下、AAAAAと呼ぶ)
②キーペアをダウンロード
③インスタンスの作成
(9)請求アラートの作成/インスタンスの表示
利用額が設定した値段を超えた時に通知するように設定可能(①)
インスタンスを表示する(②)
(10)インスタンスに名前をつける
必須ではないが、複数のインスタンスを保持しているとどれが何だか分からなくなる恐れがあるので、わかりやすい名前をつけて管理するのがおすすめ
(11)手順(8)でダウンロードしたキーペアを移動
ターミナルでコマンドを入力
$mv ~/Downloads/AAAAA.pem ~/.ssh
(AAAAAには(8)で設定した名前を入力、ここではaws_test)
(12)mac本体のsshの設定
ターミナルでコマンドを入力
sudo vi ~/.ssh/config
以下を貼り付け
Host BBBBB HostName CCCCC User ec2-user IdentityFile ~/.ssh/AAAAA.pem
※BBBBBには任意の名前を設定
※CCCCCには以下の場所のパブリックIPv4アドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)を入力
※UserはAmazon Linuxの場合はec2-userで良いが、OSごとに異なるので注意
Amazon Linux 2 → ec2-user
CentOS → centos
Debian → admin
Fedora → ec2-user または fedora
RHEL → ec2-user または root のどちらか
SUSE → ec2-user または root のどちらか
Ubuntu →ubuntu
Amazon Linux インスタンスでユーザーアカウントを管理する - Amazon Elastic Compute Cloud
(13)キーペアのアクセス権限を変更
ターミナルで以下のコマンドを入力
$sudo chmod 600 ~/.ssh/AAAAA.pem
(14)SSHを実行
ターミナルで以下を実行
$ssh BBBBB
このように表示されればSSH成功です、おつかれさまでした!
※(12)の設定は省略することができ、その場合は
$ssh -i ~/.ssh/AAAAA.pem User@IPv4アドレス
でSSHすることができます。上のABCを使った表記だと
$ssh -i ~/.ssh/AAAAA.pem ec2-user@CCCCC
ということになります。
この方法でSSHする場合でも、Amazon Linux以外では@以前をそれぞれのインスタンスにあったものを使用する必要があります。※(12)参照
修正箇所を見つけた/この方法でSSHできない 場合はコメントを残してくださると助かります。
泥臭く
今朝、高校3年の最後の総体の夢をみた。
たまにこの夢を見ることがあるけど、今日のは特別タチが悪かった。緊張して体がガチガチになり50m自由形で38秒という散々なものだった。(インターハイに行くには24秒台前半が必要)
インターハイには行けなかったけど、大学に入ってからインカレには出られたから高校で得てしまった怨念というか執着というか、そういった禍々しいやるせなさは成仏されたものだと思ってたけど、そんなことは無かったようだ。
その話についてはここにまとめてある。(割と長い)
あるとき欲しがった、願った、執着した、その気持ちが強ければ強いほど、他の何かでは拭えなくなってしまうのかもしれない。 何かを強く望むとき、それを手に入れることでしかその気持ちは満たされないのかもしれない。
だからと言って、怨念を負いたくないからといって何かを望むことを諦められるほど素直じゃないので、これからも打たれ強くやっていくしかないみたいだ、泥臭いね。
今年はインターハイや全中などの中止などが相次いで決まっている。
大学に入るまで自分には水泳しかなかったし、現にそういう学生たちもたくさんいるはずだ。
30秒もない一瞬の為に毎日ものすごいトレーニングを積んできた人たちも数えきれない程いる。
そういう人たちを思うとかける言葉が見当たらない。
身を裂かれるような気持ちに違いない。
挑戦する権利すらもなくなり、ぶつけどころのない怒りや鬱憤、悲しさもあるだろう。
きっと僕が高校総体で感じたものなんかよりずっと苦しい。
確かにいまこの瞬間は絶望に包まれてるけど、どうか気持ちを折ってしまう事なく、また戦って欲しい。
今まで追いかけてきたものは手に入らない。
だけど、今が全てじゃなく、続けた先にはまた目指すものが見つかる、それを達成した時の喜びは計り知れない。この事が誰か一人にでも伝わってくれたら嬉しい。どうか、歩みを止めないで。
LED Tower
開発目的
複数のLEDを一つのマイコンで行う方法を模索する。
ここで検証された方法を用いることでLEDを使用したメディアアートの演出制御を容易にすることを目的とする。
システム概要
ハードウェア
LEDについて
LEDにはアノード(+極)とカソード(ー極)という2つの極がある。
注*
アノードを電源側、カソードをグラウンド側に配線することでLEDは発光し、逆に繋いだときは光らない。
詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
www.my-craft.jp
*注 : 図はhttp://www.my-craft.jp/html/aboutled/led_kyokusei.htmlより引用
ハードウェア概要
LEDを3×3×6のタワー状に配置して、1つのarduinoを使用して任意のLEDを光らせることを目指す。
今回はLEDのアノード同士/カソード同士を接続することで同時制御を可能にする。
上から見て重なるLED同士でアノードを、横から見て同じ高さにあるLED同士でカソードを共有する。
アノード/カソード同士の共有は半田付けで行う。
装置の作り方
1 . LEDのアノード(長い方)を根元から90°折る
2 . アノードの付け根から2mm程度の箇所で下向きに90°折る
3 . カソードの付け根から2mm程度の箇所を横向きに90°折る
4 . 1~3を繰り返し、同じものを3×3×6=54個つくる
5 . 直角に曲げた箇所と、接合するLEDの端子を半田付けする
arduinoでのLED制御
説明の便宜上、アノードにa〜i カソードに1〜6を図のように割り振る。
アノード側の電位がカソード側の電位より高くなっている時に発光する。
arduinoの端子ではHIGH(5V)とLOW(0V)の切り替えができる。
これを組み合わせることで任意のLEDを光らせることができる。
例えば、正面から見て一番手前の(g,h,iの)層のHigh/Lowの関係とLEDの光り方の例を示す。
配線
上で定義したアノード/カソードの番号に対して、図のように配線していく。
図中のスティックとはジョイスティックのことであり、後に説明するLEDの点滅パターン制御に使用する。
このモジュールは、スティックのx,y方向の値を0~1023で返す。
また、スティックを押し込むことでスイッチを押すことができ、通常時に1、押し込まれると0が返される。
ソフトウェア
機能
以下の二つの機能を実装する。
①天気の表現
LEDの点滅パターンで天気(晴/曇/雨)を表現する。
また、スティックを左右に倒すことでどの天気を表示するか切り替える。
スティックを左右で倒すことで変数を下のように遷移することで実現する。
②サイコロ
1~6の中からランダムな値をLEDタワーで表示する。
出目がnのとき、下から数えてタワーの1~n番目のLEDが全て点灯する。
例えば、出目が4の時の見た目はこのようになる。
デフォルトは天気モードで、スティックを押し込むことでサイコロモードへ遷移する。
サイコロモードが終了すると自動的に天気モードへ戻る仕組みにする。
実装
3×3×6のLEDタワー
— トモヒロシンポ🍅 (@tsh982) 2020年1月21日
99回の空中はんだ付けの成果です pic.twitter.com/Gjhul8xV6x
今後の応用
今回はarduinoの端子の数を考えて手軽に作れる336のタワーを作成したが、シフトレジスタを使用することでより大きいタワーやキューブが作成できそうなことが分かった。
また、今回実装した仕組みでは表示不可能なパターンも存在してしまう。
例えば図のようなパターンを表示させたい時、(g,h,i)=(H,L,H),(1,2,3,4,5,6)=(L,L,▲,▲,▲,▲) とする必要がある。(▲はH/L任意)
しかし、この組み合わせでは(g,5)と(i,6)も点灯してしまい、欲しいパターンが入手できない。
これでは不便なので、さらなる改善の余地がある。
また、天気の表示について、今はスティックを使用してモードを切り替えているが、これを湿度センサなどを使うことで実用性のあるものにできるかもしれない。
また、動画を見てもらってわかるように、今のままでは(雨だけは何とか分かるが)天気がわかりづらいという難点もあり、表現力を高める必要も出てくる。
何はともあれ、3×3×6のタワーは作れたので、次は上にあげた課題に取り組んでみたい。
Catch Chestnut
開発目的
瞬時の状況判断とそれに応じた咄嗟の行動力を鍛えるシステムの開発
システム概要
このシステムは簡単なゲームになっている。
figure1に示す2枚の画像のうち1枚がランダムでディスプレイに表示される。
表示された画像に応じて、以下の動作を制限時間以内に行う。
「くり」 → 指定秒数以内に 手をグーにする
「いが」 → 一定秒数の間 指を動かさない
時間内に正しいアクションができれば成功
それ以外は全て失敗となる
システム説明
1.動作原理
このシステムを構築するにあたり重要となるのは
「手を握る」動作
「何もしない」状態
この2つをどのように検出するかという点である。
これらを検出するために「浅指屈筋」の筋電位を測定することにする。
a . 浅指屈筋
浅指屈筋をfigure2に示す。
浅指屈筋の収縮は手関節の掌屈に作用、つまり手を握る動作が発生する。
b . 筋電位
また、筋電位とはその名の通り筋肉の電位であり、安静時は値がとても小さく、筋収縮が起こると大きな値になる。
つまり、この波形を見ることで、対象としている筋が収縮活動を行なっているか確認できる。
以上より、浅指屈筋の筋電位を見ることで手を「手を握る動作」「何もしない状態」を検出できる。
2.ゲーム性の実装
このシステムをゲームとして成り立たせるために
A . 「くり」が表示された時の動作制限時間
B . 「いが」が表示された時の動作制限時間
をほどよい長さで設定する必要がある。
A . 「くり」が表示された時の動作制限時間
については短ければ短いほど難易度が上がってしまう。
Aのケースでのミスは「くり」の見逃しである。
ユーザの動作選択肢は「手を開いたまま」か「握る」かの二択であり、動作制限時間がな短いほど見逃しの可能性は高くなる。
設定制限時間の長さを変えて複数回試行したところ、0.5秒に設定がちょうど良いことが分かった。
0.5秒より長いと難易度が下がり
0.5秒より短いと手を握る動作が間に合わず、極端に難しくなる。
B . 「いが」が表示された時の動作制限時間
こちらは極端に短いとミス(手を握ってしまう)を検出できない。
また、極端に長いと、正しい対応(握ってはいけない時に握らない)の判定に時間がかかり過ぎてしまい、ユーザビリティが低下する。
こちらについても長すぎず、短すぎずの調整が必要であり、3秒がちょうど良いと言う結論に至った。
3.実際のプレイの様子
「栗」が表示されたら0.5秒以内に手を握らないといけないゲームを作りました pic.twitter.com/G2iqNzu4up
— トモヒロシンポ🍅 (@tsh982) 2020年1月16日
実際にできたものをプレイしてみるとめちゃくちゃ難しい...
これを毎日やれば、コップが机から落ちた時には瞬時に手が伸びて、ハサミが落ちた時には見逃すことができるようになりそうだ。
※1 figure2 : http://therapistcircle.jp/senshikukkin より
VS Codeで " { " を改行させない
きっかけ
MacBookProのOSをCatalinaからMojaveにダウングレードさせる際、アップデート時にバックアップを取っていなかったためMBPを出荷時の状態に戻す作業が必要であり、当然VSCodeの設定もやり直さねばならなかた。 宗教的に様々な流儀があるが、私はC言語系の波括弧は関数やif文の ()の後ろに改行なしで書きたい。
VSCodeでは()の後ろに改行を挟んで { を記述することがデフォルトのフォーマット様式になっている。
というわけで、今後もPCの買い替えなどでVSCodeの再設定の機会があるだろうし備忘録として書き残しておく。
1 : Clang-FormatをVSCodeへインストール
まず、VSCodeの拡張機能からClang-Formatをインストールする。
これによってVSCodeでClang-Formatを使用できるようになった。
2 : clang-formatをMacへインストール
次にMac本体へclang-formatをインストールする。
これをターミナルに入力。
これにより 1 でVSCodeにインストールした拡張機能を使用できるようになったが、後もう1ステップだけ必要になる。
3 : .clang-formatファイルを作成する
1 の拡張はカレントディレクトリ or ルートディレクトリに置かれている.clang-formatというファイルに書かれているフォーマット設定をコードの整形に反映させる。
以下をターミナルに入力して、その.clang-formatファイルを作成する。
$ clang-format -dump-config -style="@@@" > .clang-format
@@@の箇所には自分の好みのフォーマットスタイルを指定する。 使えるのは以下の通り。
・Visual Studio
・LLVM
・Google
・Chromium
・Mozilla
・Webkit
どれを使用するかは完全に好みだがWebkit以外では、コードの一行が長く、そこにコメントがついている箇所では、気持ち悪い改行が自動で挟まれる。
GoogleやLLVMを使用すれば、それだけで主題の { 問題は解決されるのだが、上に示したコードの折り返し問題が新たに発生する。
Googleなどをスタイルに適用して折り返し問題に対応するより、Webkitを適用して { 問題を処理する方がシンプルで簡単であると踏んで私はWebkitを採用した。
4 : .clang-formatを編集する
上記の手順でルートディレクトリに.clang-formatファイルが作成できたので、次はこれを編集していく。
ターミナルに
$ vi .clang-format
と入力し編集していく。 今回は波括弧をどうにかしたいのでBreakBeforeBracesの項目を編集する。
上の図のようにこの項目をAttachにすることで波括弧を全て ) と同じ行に表示することが可能になった。
快適なプログラミングライフを!
その他の項目についてはこのページに丁寧にまとめられている。
参考ページ
https://blog.takuchalle.dev/post/2018/04/26/setup_clang_format/
MacOSをCatalinaからMojaveにダウングレードしようとした話(TimeMachineのバックアップ無し)
正直Catalinaってどうなの?
Catalinaへのアップデートに伴ってMojaveの使用では起こらなかった不具合(不都合)が生じて苦労している人はたくさんいると思うし、私もその一人だ。
Catalinaは完全に64bitに移行した初めてのMacOSのバージョンで、まだ少し32bitアプリが存在している現段階では少し不便なところがある。1か月近くCatalinaを使ってきたが、そろそろ不具合(不都合)の連続に耐えかねてMojaveへのダウングレードを決行。
ダウングレードに当たって他記事では見当たらなかった症状に直面したので、もし同じ状況になった人の為に本記事を書くことにした。
OSの大幅アップデートの前には必ず
Timemachineでバックアップをとろう
いざダウングレードを決行しようと方法について調べるが、出てくるのはTimemachineというMacのバックアップ機能を利用したものばかりだ。
他にも方法を調べてみたところ、Catalinaへのアップグレード時にTimemachineでバックアップをとっていなかった場合は、一度ディスク(PC上の全データ)を削除してからMojaveを再インストールする方法をとる他に手段がない様子。 不本意だが使用したいアプリがCatalinaでは動いてくれないので、止むを得ずフォーマットによるダウングレードをすることに。
こちらのサイトを参考にした。
Mac OSをダウングレードする3つの方法を詳しく解説 | スマホアプリやiPhone/Androidスマホなどの各種デバイスの使い方・最新情報を紹介するメディアです。
いざダウングレード
普段はGoogleDriveFileStreamを使っていてMacのデータはGoogleDriveに同期してあるのでバックアップ作業はそんなに大変ではなかった。
同期していなかったローカルデータをDriveに避難させたところで
1.MacBookProを再起動
2.リンゴマークが出たら ⌘+R でOSユーティリティを起動
3.ディスクユーティリティを開く
4.Macintosh HD を選択して削除
と、ここまでで現在インストールされているCatalinaを削除完了、あとはMojaveをインストールするだけ
のはずだった。
PC、それは突然落ちるもの
ようやくMojaveに帰れると思って安心したところでPCの画面が突然に暗くなった スリープ状態かと思い、トラックパッドを軽くなぞる
反応しない
キーを押してみる
反応しない
電源ボタンを押してみる
リンゴマークが表示される
なぜだか分からないが電源が落ちていたようだ。
少し経って画面を見てみるとこのようなアイコンが点滅している。
一切の操作が受け付けられない。
OSユーティリティを再度開くために
強制終了→再起動→⌘+R
この操作を行うもユーティリティは開かず、上のアイコンがただ点滅するだけ。
もしや、ディスクをフォーマットしたために起動プログラムまで消えてしまったのかもしれない
ネットで探しても同様の症状の人は見つからずパニック状態。
持ち込み修理にしても、近場のAppleStoreはまでは1.5時間かかる。
必要大至急とはいえこのご時勢、なるべく遠出は控えたい。
(何よりコロナでアルバイトが全て消し飛びお金がない、
以前にディスプレイ修理で6万円消し飛んだことを思い出した)
30分ほど色々試してみたが、どれもダメだったので最終手段、Appleのサポートに連絡を取ることに。
早速サポートページへ
お客様の製品は無償テクニカルサポートの対象ではないようです。
万事休す
もう30分さらにいろんな方法を模索するもどれもだめそうである。
いよいよAppleStoreへ必要大至急の外出をしなければいけないか?
無償サポートが切れた製品でも
"後日電話したい"から電話サポートを受けられた
回復方法を調べてもラチがあかなかったので、どうにか有料でも電話サポートを受けられないものかと考えもう一度Appleのサポートページへ。
https://www.apple.com/jp/
> サポート
> MacBookPro
> 下へスクロールし サポートが必要なときは (Get Support)
>起動または電源
>該当するトピックがない
>症状を記入
>"後日電話したい"
>メールアドレスを入力
の順で操作を進めていく
すると、受付番号とappleの電話番号が出てきたので電話をかける
これでようやく藁にすがることができそうだ。
自分で色々試してダメだったから、果たしてサポートを受けたところで直るのか半信半疑だった。
Appleサポートのお姉さん本当にありがとう
上記の流れで電話によるサポートを受けられることになった。
状況を伝えたところ
Macを強制終了した後に「option + command + Shift + R」キーを長押しして下さい
と伝えられた。
このコマンドも自分で試していたが、自分の場合は電源を入れリンゴが表示されたタイミングでコマンド入力をしていた。
指示通りに行うと、先ほどのファイルのマークではなくOSのインストール画面が表示された。
このコマンドでは、工場出荷時のOS(自分の場合はMojave)を再インストールすることができるらしい。
ネットワークの設定を行いこれでOSのインストールは無事に終了。
こんなにあっさり解決されてしまいポカーンとしていた。
OSインストール後
Mojaveインストール後は、初期設定を行い通常に使用することができた。
モハーヴェ砂漠のデスクトップを見て一気に安心。
動いてくれてよかった〜〜〜〜